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暮れのお仕事

バッグを作るのが大好き。
たまに電車に乗ったり、街に出たりしても、私はほとんど人のバッグしか見て
いません。
頭の中は結構いつもいつもバッグのデザインが浮かんだり消えたりしてします。

でも、お客様のオーダーのバッグは、デザインの打ち合わせの後、型を起し、
まずはダミーで試作をして、、それから革の仕入れ。さらに総手縫いなので、
とても時間がかかってしまいます。

こんな風にダミーを写真で見てもらったりします。

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だから日常の仕事のなかでお客様のバッグを作れるのはせいぜい一ヶ月にひとつが
やっと。

でも、年末年始は毎年根性が入っているので(?)大体バッグがいくつか出来ます。
私にとってはとても楽しい年末年始なのであります。

今年も暮れになってお待たせしていたバッグが出来ました。

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作っているうちにどんどんひらめいて、こうしよう、ああしよう、やっぱりこう
しよう。と、何度もお客様と電話でお話。
ほとんどの方が「めぐさん(ワタクシ)の欲しいと思うものを作ってください」と
言ってくださるので色や大きさ、ポケットの有無、ショルダーの長さなど以外は
ほとんど自分の物のような気持ちで作ります。
手を動かさないとひらめかないことが沢山あるので、何より楽しい時間です。
たまには頭を抱え込み、かきむしりながら。。。

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IMG_9821.jpg

このバッグもほとんど形になってから、どうしても気に入らない部分が出てきてしま
って、しかも一番初めに縫った部分だったので、一度はばらばらになりました。
そんなこんなでどんどんのめりこんでしまいます。

だから、出来上がった時に「あ、、自分のじゃなかったんだ」っていつも思う(笑)
お客様にお送りする時は、何だか自分で産んだ子を里子に出すような気持ちです。

時間はかかるけれど、手縫いにこだわる理由はただひとつ。丈夫だから。
それ以外の理由はありません。
ミシンを使うのはダミーを作るときと、スエードやベロアくらいでしょうか。
あとは平面的なものや薄めの革はミシンで仕上げることもあります。
ミシンを使えば早いので、使えばいいような部分も、あまり使いたくない。

一年間「革ジャンの直し」ばかりだった修行時代を思い出すからでしょうか・・
その頃の仕事はミシンばかりで、革ジャンのチャック直しは、4枚の革にあいている
穴を一度にミシンで拾って縫うというかなり力の要る難しいことばかりでした。
しかも当時は新品のエアロの革ジャンが多くて、重くて硬くてかなり難しかった。
革の縫製は、布のようにはいきませんので、同じ穴を拾わないといけない。
失敗が許されないのです。一度あいてしまった穴はもう戻りません。
本当に当時は泣いてばかりでした。出来なくて出来なくて、、8時間やっても出来なく
て、、師匠に「すみません」というとそれまで一度も口を開かずに我慢していた師匠
が「同じミシンで同じことをやってるんだよ!どいて!」と言ってたったの5分で
ささっと仕上げたのを見たときに、本当に情けなくてぼろぼろ泣いたことをいまだに
覚えています。いつも帰りには師匠のゴミ箱から革をこっそり拾って帰り、家で明け
方まで練習していました。けっこう「のみこみ」が悪かった私です。

話がそれましたが、、、そう、手縫いのお話でした。

手縫いは両方の手に針を持って縫って閉めていきますので、ほつれもありません。
ほつれないというよりも、糸の目がひとつ切れても、隣に伝線しにくいのです。
だから、がんがん使ってくださいといつもお客様に言います。

私は装飾品にはあまり実は興味がなくて、「使うもの」「道具」などに非常に興味が
あります。だから使ってナンボの物を作りたい。これからもずっと。

犬のための道具も当然「使ってナンボ」のものです。

使うための物を作るのは後々の事や、力のかかる部分の事などを考えるので、とても
緊張するし、真剣勝負ですが、やはり、、使うものを作るのが好きです。
そして、「使ったその人(犬)色に育っていく」のを見るのがもっと好きです。

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PROFILE

サーシャスピリット

Author:サーシャスピリット
自宅で生まれたミニチュアダックスフントの沙紗とともに暮らしながら、日々製作に励んでおります。
製作時間を頂く為にもギャラリー、および採寸のお仕事などはお休み中。ご迷惑をおかけしておりますが、これからもよろしくお願い致します!

犬具のオーダーメード
【革工房アトリエSasha】

〒187-0003
東京都小平市花小金井南町1-2-4-1A
TEL&FAX 042-384-6151
E_MAIL sasha@sasha-spirit.com

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