Atelier Sasha

オーダーメイド犬具
〒187-0003
東京都小平市花小金井南町1-2-4-1A
TEL&FAX 042-384-6151
E_MAIL sasha@sasha-spirit.com

革工房アトリエSASHA

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26
2016  10:31:51

革と金具のお話(長文ですがぜひ読んで下さいませ)

久しぶりに記事に載せていただきました。
幸子と私の(?)年齢もあり、現在はすべての取材をお断りしていますが、
私駆け出し時代からのお付き合いの白石花絵さんという犬ライターの友人に
書いていただけるという事で、すべてお任せいたしました。
さすが、私のことを私よりもわかっていらっしゃる!!
ぜひご覧になってください。
「イヌマガジン」というサイトです。
犬と暮らしている人には、とても役に立つ情報満載です。
「イヌマガジンのHP」もどうぞよろしく!!

さて。相変わらずのアトリエですが、現在SASHAはHPのリニューアル中です。
こちらも長いお付き合いの友人にお願いしているので、楽しみです!
なかなか時間がなく、FBやブログをマメにアップできないのですが、
作品を載せる為に
Instagram (インスタグラム)なるものも、遅ればせながら始めます。
私はスマホを持っていないので、PCからのアップになるのでちょっと面倒。
今は練習中(笑)とりあえず幸子の写真など載せていますが、作品集にする予定。
コメントのお返事出来ませんがご了承くださいませ。
でも、少しずつ作業していくので、ぜひフォローしてやってくださいね!

時代は変わった。
ほんと、世界一のアナログ脳な私にとっては、製作以外のことが、
何もかもが大変です(笑)PC仕事が一苦労。すごい時代だ。
便利になればなるほど、私は不便になっていきます。(笑)
製作だけならどんなに楽な事か。。。(笑)
そして、お電話だけだったらどんなに楽か。。。(大笑)
60からはやり方を変えるつもりです。あと三年はこのままなんとか。。。

どうか、打ち合わせなど、お手柔らかに~~~。お願いします。

1-オーダーメールというのは「これください!ポチッ!」ではすまないので、
  そこから何度も何度もやり取りや打ち合わせをしていきます。
  途中で消えてしまう方もいらっしゃるし(泣)オーダー流れもある(号泣)
  何ヶ月もそのまま連絡が取れなくなって、突然送ってきたりされてしまうと、
  数が多いので、もう~、何がなんだか~~~~、誰だっけ??になります。

2-ついでに書いてしまうと、とにかくご注文は「オーダーフォーム」を使ってください。
  電話やFAXはOKですが、普通のメールに送ってくださると後が大変なのです。
  いちいち、連絡先をまた見返したり、入金の仕方、連絡の仕方、発送の事、等々
  を、その都度何度もお聞きしなくてはいけない。
  フォームにはすべてそれが記入できる様になっているので、本当に楽なのです。
  そのためのフォームです。
  SASHAはほとんど私一人で打ち合わせをしています。お客様のリストは数千名様
  を越えています。探す事も、打ち込む事も、とても時間がかかります。
  HPのTOPにも常に書いてあるのですが、これだけは本当にお願いしたい事です。
  製作の時間が相当とられてしまします。集中するのが難しくなります。

  今までで一番困ったのが、普通のメールで「●●です。10年前と同じもの」
  ・・・・・これだけのメールでした。しかも苗字のみ・・・・
  そしてブロックされていたようでこちらからの返信は届きません。
  何度も何度も々メールが来て、こちらからは連絡も出来ず、揚句の果て、、、
  突然、電話にてお叱りを受けました。ちょっと疲れました。(涙)


それでも、アトリエでの作業や、私のポリシーは、全く何も変わりません。
私とリカチの体力が続く限りは、変わらずにSASHAは続けていくつもりです。



ここからはリードの革のお話。
34歳で出会ったSASHAで使用している革ですが、かれこれもう22年の付き合い。
この革で自分の犬のリードを作った事が私の人生をすっかり変えてしまったのです。

ただ残念な事に、いろいろな理由が重なり、ここ10年は仕入れの苦労の連続。
現在では入手が本当に困難で、価格は上がり続けています。
レタスの比ではありません。。。
 1-まずは牛の育て方により「上質な分厚い革」は日本では出来ない。
   (これは狂牛病の発症以来だという事です。)
 2-日本で一箇所しか出来なかったこの「分厚い革」のなめし工場の後継者の問題。
   (技術が劣ってしまったのです。ぶかぶかなナメシでは私の犬具は作れません。)
 3-貿易の法律の関係で海外の「分厚い革」の原皮は、そのほとんどが中国に。
   (そして、輸入の関税がなんと、、、50%以上という事です。)
また、さらに残念な事に、数年前、この革の老舗だった工場は閉鎖してしまい、
それからはますます大変な事になりました。
そのときはもう、アトリエSASHAの存在を一時はあきらめたほどです。

それでも、私はいまだにこの革だけにこだわっています。
何度も何度も他の分厚い革で試作、モニターをしてきましたが、全く納得いきません。

そして、この革を探し続けて、さまざまな場所で交渉を繰り返して来ましたが、
今でも、私が納得する一枚を仕入れるだけで、本当に骨が折れる。。。
100枚見ても、2枚くらいしか納得が行くものは見つかりません。
そして、価格は「サドルレザー」などと言われている革の倍以上の価格です。
仕入れの度にどんどん上がっていくのです。
(私はうるさすぎるので、もちろん問屋さんには嫌われています。)
HPなどでも公言していますが、私はこの革が入手できなくなったら、
この仕事は潔く辞めようと思っています。他の革では私が作る意味がない。
メンテナンスすら出来なくなってしまいます。 
 
 IMG_1091.jpg
 これはつい最近のリードのメンテナンス。
 もう10年以上大型犬の子達が使ってくれていますが、もち手の縫い目の位置を
 メンテナンスのたびに少しだけずらします。それによって持ちが違います。
 
 IMG_1088.jpg
 こちらはリードを飼い主さんのブレスレット2つと、フリータイプリードに。
 ずーーっと一緒にお散歩できます。

 IMG_0828.jpg
 
IMG_0972.jpg
 リードは犬側よりも、もち手側のほうに圧倒的に力がかかります。
 だから、こんな直しかたをして、、、まだまだ全然使えます。
 馴染んでいるので、まだどうしてもこのリードを使いたいといってくださることは
 職人冥利に尽きます。

 IMG_0971.jpg
 NOSEBLEEDのリードも同じ事。
 もち手を交換すれば、長く使っていただけます。

 ステイリードの場合には、メンテナンスのときに、革の向きを正反対にして直して
 おけば、ますます長持ちします。
 
本当にメンテナンスをさせていただくことによって、勉強をさせていただいております。



メンテナンスといえば、、、
ここからはリードの金具の話。
こちらも残念な事に、日本の金具の大手であった工場が3年前に閉鎖になりました。
てんやわんやの大騒ぎ。私のショックは想像以上のものでした。何日も眠れぬ夜。
一番困っているのが「ナスカン」です。
20年間、同じものを使ってきましたが、強度も回転も私のメガネに叶う物でした。
駆けずり回っていろいろなところから在庫をかき集めていましたが、もう、そろそろ
こちらの在庫もなくなります。
現在、新しく沢山の金具を仕入れ、20頭以上の犬たちにモニターをしてもらっています。
そろそろ、金具は変更になって行く予定です。

丈夫なナスカンは見つかりました!!ご安心を!!
今後、少しずつ切り替わっていく事になります。

ただ、、私が心配しているのはやはりメンテナンス。
普通の市販のリードは、まず、金具より先に布の部分や革の部分がダメになります。
そして、普通は「買い替え」という事になるのでしょう。
SASHAは先に書いた理由で、革がとても丈夫なので、、、金具のほうが先に壊れます。
今までの金具でもそうでした。
革が丈夫すぎて、飼い主さんにはわかりにくいのです。
金具は突然、壊れます。
私が見ても、わかりません。

 IMG_0041_20161029133356ed5.jpg
 1-ピンが折れる
 IMG_0038.jpg
 2-根元からはずれる
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 3-開きっぱなしになる

工場製品なので、どんなに丈夫なものでも消耗品です。
SASHAのリードではなくても、もちろん同じこと。

 IMG_0046.jpg
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これは「鉄」の他メーカーの物。鉄のナスカンは製造過程で仕方がなく遊びが多い
私は、鉄は使用しません。ぐらつきが激しいからです。特に大型犬は注意です。

そのような理由で、私はメンテナンスという作業を行っています。
メンテナンスの時期は、使い方やしつけ、犬種や使う場所、によっても全く違います。
大体どのくらい、、というのは正直言ってわかりません。
毎年、必ず同じ時期に全部を送ってくださる方も沢山いらして、それは安心です。
もし、メンテナンスの時期の目安をあげるならば
 1-金具の動きがおかしくなってきた。 
 2-土や水にナスカンが触れる(引きずる)事が多い。
 3-ガツンと、ショックを与える使い方をする。 
 4-リードの縫い目がほつれかかってきた。
 5-1年以上、毎日まいにち、使い込んでいる。

くらいでしょうか。。。小型犬で引きが弱かったりする場合には2~3年でも大丈夫かなあ。。
本当に、申し訳ないけれど、目安はよくわからない。
なぜかというと、しつこいけれど、金具は工場製品でムラもあり、突然壊れるからです。。。



ショップでお客様が選んで、買ってくださるものと、
打ち合わせをして、オーダーでお作りするものでは、
作り手のエネルギーの消耗はレベルが違う。
リードは一番簡単に見えるかもしれませんが、実は一番の自信作であり、
5ミリの厚みの革を折り曲げて、時には三枚四枚重ねて、
手縫いで仕上げるわけなので、
針やペンチやカンナの消耗も、ものすごいものがあるけれど。
そして、腱鞘炎やばね指や体中の痛みは、覚悟の上だけど。
なんといっても、気持ちの消耗はノイローゼになりそうなほどだ。
心配性にもほどがあると、自分の性格をうらむ日々。
でも、だからこそ、この仕事は私に向いているのです。

無責任なようですが、リードの損傷による事故を防ぐには、、、
 1-安いものでもいいので、もう一本必ず予備のリードを持ち歩く。
   (とりあえずは、丈夫な紐だっていい!!)
 2-万が一の時にも必ず「呼び戻し」が出来るしつけをする。
   (トレーナーさんは必ずつけたほうがいい。犬の老後のためにも!)
   (手に負えない犬の老後は、想像もしたくない。)
という事は、とても大事なことだと思っています。


そんなこんなで、、相変わらずの心配性の私は、20数年たった今でも、
リードを出荷するたびに眠れぬ夜を過ごしています。
本当にリードは命綱。そして、私は命がけ。

体と頭と心が動く限りは何も変わらず、貫きます。
これからもどうぞよろしく。
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